実験動物のより良い未来を模索する
実験動物のより良い未来を模索する


- 2023.12.09
- 【JALAM会員限定動画】症例から考えるイヌのストレスと行動異常(日本獣医生命科学大学 水越美奈先生)
- 2023.12.08
- 【新刊紹介】フレックネル実験動物の麻酔と鎮痛 第5版 ―齧歯類からネコ・イヌ・鳥類まで―
- 2023.12.08
- 【コラム更新】シンガポールにおける動物研究施設の運用(Chugai Pharmabody Research Pte. Ltd. 山本 駿)
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【JALAM会員限定動画】症例から考えるイヌのストレスと行動異常(日本獣医生命科学大学 水越美奈先生)
表題:「症例から考えるイヌのストレスと行動異常」
演者:水越 美奈先生(日本獣医生命科学大学)
進行:髙井了(中外製薬㈱)
日時:2023年12月8日(金)16:00~17:00
スマートフォンでの視聴はこちらから
https://vimeo.com/892785377
蚊のぬれに着目した新しい蚊対策
花王株式会社 難波 綾
【はじめに】
みなさんは、「最も多くの人のいのちを奪う生き物」は何だと思いますか?答えは「蚊」です。あの小さな体でどうやって?と思われるかもしれません。実は蚊は、人にとって危険な病気を媒介します。一番多くの人のいのちを奪うのは、マラリアです。2021年にはおよそ62万人が亡くなり、このうち48万人ほどがアフリカに住む5歳以下の子供でした。一番多くの人が感染するのは、デング熱です。デング熱は年間3.9億人が感染すると推定されています。
蚊が媒介する病気の多くには、ワクチンや特効薬がありません。たとえ薬があったとしても、病院が遠かったり診断に時間がかかったり、すぐには手に入らないこともあります。そのため病気を防ぐ上で最も大事なことは、「蚊に刺されないこと」です。人が蚊に刺されないために、これまで多くの取り組みがなされてきました。たとえば東南アジアの行政は殺虫剤を噴霧したり、蚊の幼虫であるボウフラを駆除したりする取り組みを行っています(蚊の幼虫は、鉢やタイヤなどにたまった水の中にいます)。一方で、噴霧に用いられる殺虫成分に抵抗性を示す、つまりこれまでと同じ濃度の殺虫成分では死ななくなってしまった蚊が増えてきています。そのため、より多様な蚊に刺されないための方法の提案が必要だと、私たちは考えました。
私たちの会社では、食品から洗剤、石鹸、化学品など、多様な製品を取り扱っています。多様な製品を取り扱っているということは、多様なバックグラウンドを持つ研究者がいるということです。ちなみに、今この文章を書いている私は分子生物学が専門です。さまざまな角度から蚊、そして蚊刺されを考えたことで、これまでとは少し視点の違う技術が生まれてきました。このコラムでは、私たちの技術を2つご紹介したいと思います。
コラム蚊の退治法
ちゃんと向き合いたい、
実験動物のこと。
実験動物というとどんなイメージがあるでしょうか。
動物を実験に活用することへの抵抗感をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、実験動物に携わる関係者の間では実験動物を科学的合理性だけでなく、
動物福祉の観点からも向き合い、飼育環境の改善、実験方法や規制の見直しといった工夫を
日々行っております。
当団体では、そういった日々進化する実験動物に関する情報を
様々なコンテンツを通じて発信しております。
当サイトが、実験動物に関心のある方々の理解を促進し、
よりよい動物と人間の共存関係を実現する一助となれば幸いに存じます。
【JALAM会員限定動画】症例から考えるイヌのストレスと行動異常(日本獣医生命科学大学 水越美奈先生)
表題:「症例から考えるイヌのストレスと行動異常」
演者:水越 美奈先生(日本獣医生命科学大学)
進行:髙井了(中外製薬㈱)
日時:2023年12月8日(金)16:00~17:00
スマートフォンでの視聴はこちらから
https://vimeo.com/892785377
蚊のぬれに着目した新しい蚊対策
花王株式会社 難波 綾
【はじめに】
みなさんは、「最も多くの人のいのちを奪う生き物」は何だと思いますか?答えは「蚊」です。あの小さな体でどうやって?と思われるかもしれません。実は蚊は、人にとって危険な病気を媒介します。一番多くの人のいのちを奪うのは、マラリアです。2021年にはおよそ62万人が亡くなり、このうち48万人ほどがアフリカに住む5歳以下の子供でした。一番多くの人が感染するのは、デング熱です。デング熱は年間3.9億人が感染すると推定されています。
蚊が媒介する病気の多くには、ワクチンや特効薬がありません。たとえ薬があったとしても、病院が遠かったり診断に時間がかかったり、すぐには手に入らないこともあります。そのため病気を防ぐ上で最も大事なことは、「蚊に刺されないこと」です。人が蚊に刺されないために、これまで多くの取り組みがなされてきました。たとえば東南アジアの行政は殺虫剤を噴霧したり、蚊の幼虫であるボウフラを駆除したりする取り組みを行っています(蚊の幼虫は、鉢やタイヤなどにたまった水の中にいます)。一方で、噴霧に用いられる殺虫成分に抵抗性を示す、つまりこれまでと同じ濃度の殺虫成分では死ななくなってしまった蚊が増えてきています。そのため、より多様な蚊に刺されないための方法の提案が必要だと、私たちは考えました。
私たちの会社では、食品から洗剤、石鹸、化学品など、多様な製品を取り扱っています。多様な製品を取り扱っているということは、多様なバックグラウンドを持つ研究者がいるということです。ちなみに、今この文章を書いている私は分子生物学が専門です。さまざまな角度から蚊、そして蚊刺されを考えたことで、これまでとは少し視点の違う技術が生まれてきました。このコラムでは、私たちの技術を2つご紹介したいと思います。
コラム蚊の退治法