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令和元年度版コア・カリキュラムが公開されています

コラム

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はっきり言ってこれらの内容が習得できれば、私たち実験動物管理獣医師の仕事はカバーできるほどに充実しています。というよりもすべてをカバーしている獣医師は少ないのではないでしょうか。私自身、発生工学は疎いのでもう少し勉強しなければ・・・と思っています。それはさておき、特に講義でも実習でも動物実験計画の立案・審査が真っ先に挙がっていることからその重要性が伺い知ることができます。そこで特に今回はこちらを深堀りしていきたいと思います。

実験動物学

(2)動物実験の立案と成績評価

一般目標

動物実験の立案及び動物実験計画書の作成のために必要な事項、動物実験成績の評価に必要な統計解析と外挿について理解する。

到達目標

1)実験目的に適した実験動物の選択について説明できる。

2)3Rの原則、動物の福祉の概念について説明できる。

3)動物実験計画書が必要な理由と主な記載項目を説明できる。

4)実験成績を適切に評価するための統計解析について説明できる。

5)動物実験から得られた成績の外挿について説明できる。

実験動物学実習

(1)動物実験計画の立案と審査

一般目標

動物実験計画書の作成または模擬審査を通して、動物実験計画書の作成と審査の概要を理解する。

到達目標

1)動物実験計画の立案に際して検討すべき事項を理解し、科学的でかつ実験動物の福祉に配慮した動物実験計画書を作成できる。

2)動物実験計画書の内容を理解し、その妥当性を判断できる。

実験動物学はどちらかというと基礎系としてみなされているため、大学の2~3年次に学ぶことが多いとは思いますが、その際にここまでの内容を理解しながら動物実験計画の立案・審査が出来るかはなかなか難しいかもしれません。というのも、立案するにしても審査するにしても実験の内容を理解していないと出来ないからです。私が学生の頃は実習などで実験をする際には与えられた課題をこなすだけで「何のために実施するのか」という目的意識が希薄だったように思えます。しかし実験はその目的こそがいちばん重要であり、その目的を達成するためにはどうするか?といった感じで組み立てていきます。ですのでこれから実験動物学実習で立案・審査を行う際には、目的に沿った実験が構築されているかを意識することが特に重要だと思います。

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JALAM学術集会委員会

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