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蚊のぬれに着目した新しい蚊対策

コラム

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 これまでの実験から、蚊の体や羽は表面張力の低い界面活性剤でぬれ、蚊は体や羽がぬれると羽が動かせなくて落ちてしまうことがわかりました。この作用には、表面張力の低さが大事であることもわかりました。では、液体の表面張力をもっと下げるとどうなるでしょうか?蚊の胸部に、表面張力をさまざまに変えた液体をたらし、1時間後の様子を観察しました。観察のポイントは、蚊が立っているのか、歩いているのか、飛ぶこともできるのか、あるいはひっくり返っていて動けなくなっているか、です。その結果、表面張力が低くなるほど、動けない蚊が増えることがわかりました(図6)。このとき、蚊の体の中を観察してみると、溶液が体の中に入っている様子が観察されました。蚊が動けなくなるメカニズムのひとつとして、気門の中に界面活性剤水溶液が入り込み、蚊の呼吸が阻害される可能性を考えています。

図6:蚊に滴下する液体の表面張力と動けない蚊の割合

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JALAM学術集会委員会

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