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蚊のぬれに着目した新しい蚊対策

コラム

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 蚊が落ちるときの行動を、ハイスピードカメラを使って観察しました。そうすると、水が上から降ってきても蚊は飛ぶことができますが、界面活性剤水溶液が上から降ってくると、蚊は羽を動かしながらも落ちてしまうことがわかりました(動画5)。蚊が落ちる行動を、別の視点からも観察しました。蚊を虫ピンで固定してカメラの上で飛行させ、蚊の左羽に水あるいは界面活性剤水溶液を付着させます。水を近づけても、そもそも蚊の羽はとっても水をはじくので、羽はぬれないし、蚊の行動にも変化はありません。一方で、界面活性剤水溶液を付着させると、蚊の羽がすっとぬれて、蚊が羽を正しく動かせないことがわかりました(図5)。

動画5:水と界面活性剤水溶液を上からスプレーしたときの蚊の飛行の様子

図5:飛んでいる蚊の羽に界面活性剤水溶液をたらしたときの様子。

右上:羽に水をたらしても蚊は飛び続けることができる。右下:羽に界面活性剤水溶液をたらすと蚊の羽音がゼロになることから、羽の動きが止まったことがわかる。

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JALAM学術集会委員会

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